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姿勢の改善
1.姿勢とは
 きっと誰もが「自分は姿勢が悪い!」と感じた経験があるでしょう。しかし、なぜ姿勢が悪くなるのかという原因を考えたり、悪い姿勢を引き起こす結果に目を向けている人は少ないように感じられます。
 ここでは、その「姿勢」について説明していきたいと思っています。

2.悪い姿勢の原因 ア.生まれつきや加齢による関節の変形など
  「先天性股関節脱臼」「側弯症」「斜頚」などの言葉を聴いたこと
  がありますか。これらは遺伝的な問題、母体の薬物使用、また
  は原因不明などによって、胎児の「骨の成長」や「筋肉の成長」
  が正しくなされなかった場合におきると考えられる症状です。こ
  の場合、成長しても筋肉や骨格のバランスが良く発達せず、姿
  勢が不均衡になる可能性があります。
   (見かけ上の問題ではなく、症状が重くなり、内臓を圧迫する
    など姓名に危険がある場合は手術が必要になります)。

   また、加齢による関節の変形も、姿勢のバランスを崩す原因と
  なります。

   ただし、見かけ上の悪い姿勢でも、神経の働きがよければその
  人には症状が出ることはありません。症状が出なければ、それ
  はその人にとっての「良い姿勢」ということになります。


イ.生活習慣
   生活習慣とは、生まれてから現在までの生活で行っている習
  慣のことです。例えば「背中を丸めている」「足を組む」「長時間
  座り続けている」「運動不足」などは、姿勢を悪くする「悪い生活
  習慣」です。悪い姿勢のほとんどはこの「生活習慣」に起因しま
  す。

 3.悪い姿勢の結果  神経・筋肉・関節がアンバランスになり、これら3つが複雑に影響し、痛みの原因となります。

 わかり易くするために1つの例をあげます。
例えば以下のような人がいたとします。
   姿勢:仕事で背中を丸めて長時間座っている。
   主訴:左側の腰痛
   その他の訴え:頭痛・肩こり・疲れやすい・・・など

私はその症状の原因の1つをこのように考えます。

 筋肉:背骨の両側にある筋肉は、常に丸まっているためにスト
     レッチをされている状態。逆におなか側にある筋肉は収
     縮させられている状態です。この収縮の状態が長く続く
     と、筋肉は物理的に短くなる「短縮」になります。

 関節:関節は動くことにより関節内に潤滑油を分泌します。
     しかし、長時間動かないことにより、関節内の潤滑油が
     不足します。そのために関節の動きは低下します。

 神経:背骨の両側にある筋肉が伸ばされると100%おなか側に
     ある筋肉は収縮しますが、これらの筋肉を支配している
     のは「脳からの神経」です。その悪い姿勢を続けていると、
     脳からの神経はそのバランスを正しいと思い込み、習慣
     として脳に記憶させてしまいます。

 そのバランスの乱れは、同時に腰からのほかの部位への悪影響を及ぼします。上記の例では、「前・後」の筋肉のバランスを取り上げましたが、それは「上・下」、「左・右」でも同じことがおきます。つまり、「背中〜腰〜お尻の筋肉が伸びる → 首の後ろ・ももの裏の筋肉が縮まる」、「左の筋肉が伸びる → 右の筋肉が縮まる」というように、体中において「短い・長い」という連鎖パズルが始まるのです。

 この例のほかの症状である頭痛や肩こりなども、腰から始まっている可能性が十分にあります。


 皆さんの今現在の姿勢も、そのような連鎖パズルの結果です。悪い姿勢は上記の例のような「腰痛」「頭痛」「肩こり」を引き起こすだけではなく、腹部を圧迫するために呼吸が浅くなり、脳や体への酸素が不足し頭がボーっとしたり疲れやすくなる、内臓が圧迫されるために食欲が減退し、便秘がちになるなど2次的な症状にもつながる可能性があります。またこの便秘が、肌荒れや食物からの栄養の吸収低下をもたらし、ダイエット効果の弊害の1つとも考えられます。

 姿勢を侮ることは出来ないのです。
※悪い習慣がさらに長く続くと、関節の変形や椎間板ヘルニアとなります。症状が重度の場合はカイロプラクティックでは適応できないこともあり、その場合はほかの医療機関をご紹介させていただきます。

 4.予防としての良い姿勢 
 

ア.予防の概念
   姿勢の改善は「歯みがき」と同じです。
   ご飯を食べます 
     → 歯に歯垢がたまります → 歯を磨きます
                             (目的は虫歯予防)
   生活をします
     → 体に疲労がたまります → 姿勢改善・ストレッチをします
                     (目的は肩こり・腰痛などの予防)

  姿勢の改善も、「歯みがき」という自分の体に対する予防ケア
  の1つと捉えていただけると良いと思います。

  子供の時には「背筋を伸ばしなさい」としつけをされていたので
  すが、大人になると誰も注意をしてくれません。 つまり体の問
  題は、「私たちが自分の意思で予防するしかない」のです。


イ.予防のアイデア
   次に、姿勢の改善にすぐに役立つ方法をご紹介します。
  人間には「反射」というものがあります。反射とは、例えば熱い
  ヤカンに触れてしまった時に頭で考えるより速く手を引くあの動
  きです。その「反射」が頚部と腰部の間にも存在します。
  試しに腰を丸めてみてください。そうすると頭が前方へ移動し、
  首が丸まりませんか?これが肩こり・腰痛の原因になる悪い
  姿勢なのです。

  では、腰の後ろに適切なクッションを入れてみましょう。それだ
  けで頭が起き上がってくるでしょう。

  これが私の提案する予防のアイデアの1つです。
  これだけで、頭痛・肩こり・目の疲れ・腰痛・内臓の機能低下な
  どを予防できます。クッションを1つ使い、姿勢の改善をするだけ
  で大きな生活習慣及ぼうと改善に役立つのです。

   クッションをおくことはもう1つの利点があります。それは「思い
  出す」ということです。仕事に集中しているとつい姿勢の改善を
  忘れがちですが、クッションを見れば思い出すことが出来ます。

   当クリニックでも座る時間が長い仕事、特にデスクワーク、ドラ
  イバーの方にはこの方法とクッションをご紹介しており好評をい
  ただいております。

   姿勢の大切さは座っているときに限らず、寝ているときなども
  同様ですし、健康な体を作るには、姿勢だけではなく、「運動不
  足」「栄養管理」などの根本的な生活習慣の改善が必要となり
  ます。つまり、症状を改善するには「患者さんの意識」が絶対に
  不可欠なのです。

   ただし、今ある習慣は長い時間をかけて出来ています。です
  から、改善するにも時間が必要です。けっしてむりはせずに、
  あせらず少しずつゆっくりと出来ることからはじめてください。
 
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